改めて見直そう!災害時のお口のケア

夏もそろそろ終盤に差し掛かりましたが、まだ暑い日が続きそうですね。
皆さまいかがお過ごしですか?
 
日本では毎年、夏から秋にかけて、台風や大雨が多く発生します。
 
今年もすでに各地で被害が発生しており、
被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
 
 
9月1日は「防災の日」ということで
今回は、災害時のお口のケアについてお話ししたいと思います。

災害時には、停電・断水・用品の不足などでお口のことは後回しにしがちです。 
しかし、お口の中を清潔に保つことは、非常時だからこそとても大切なのです。
 
もし、お口の清潔を保つことができずに細菌が増殖してしまうと、さまざまな感染症や
誤嚥性肺炎など身体全体に関わる大きなトラブルを招く危険もあります。
 
 
そこで今回は、いつどこで起こるかわからない災害時における事前の備えや
お口のケアについてお話します。


事前に準備しておくとよいもの 

・歯ブラシ


・洗口液


・ウェットティッシュ

・ティッシュペーパー
 
 最低限、上記のものを防災グッズに含めておきましょう!


 他にも、歯間ブラシやデンタルフロス、キシリトールガムやシュガーレスガムも
 準備しておくと役に立ちます。また、入れ歯を使用されている方は入れ歯ケース、
 入れ歯洗浄剤も忘れないようにご注意ください!


おぼえておこう!災害時オーラルケアのススメ

★歯ブラシがない場合
 せめてうがいをするだけでも洗浄・殺菌効果があります。
 30ml程度の水かお茶を使い、一気に水を含まずに2~3回に分けて

 しっかりとブクブクうがいをしましょう。
 
★歯ブラシはあっても水が少ない場合
 30ml程度の水をコップに用意。その水で歯ブラシを濡らしてから歯みがきします。
 歯ブラシが汚れてきたらウェットティッシュやティッシュペーパーなどで

 汚れをよく拭き取って、また歯みがきをする。
 これを繰り返したら、最後に2~3回ブクブクとうがいをします。
 
★水も歯ブラシもない場合
 ウェットティッシュやティッシュペーパーで歯をぬぐい、汚れを拭き取ります。
 

 普通に歯を磨くよりも当然ながら効果は少ないですが、
 物資が揃うまではしばらくこの方法で耐えしのぎましょう!


入れ歯の方は特に気をつけて!

 ケースを忘れていたことで、入れ歯を何日もお口の中に入れっぱなしの状態で
 過ごしていると細菌が非常に増殖します。
 また、入れ歯が破損した場合、そのまま使用すると口腔粘膜を痛める原因になります。

 逆に「入れ歯を外しっぱなし」にしていると歯ぐきが痩せてしまい、

 入れ歯が合わなくなって使えなくなってしまう恐れもあります。

 入れ歯ケースと洗浄剤は、忘れないようにしましょう。


水分不足=だ液不足にもご注意を!


 だ液には、お口の中の汚れを洗い流す働きがあります。
 しかし、災害時には、強いストレスや、水分摂取が少なくなることなどにより、

 だ液の分泌が減ってしまいがちです。マッサージをしたり、キシリトールガムや
 シュガーレスガムでだ液の分泌を促すように意識してみてください。

今回は、災害時こそ疎かにできないお口のケアについてご紹介させていただきました。
防災袋の中身を点検する際に、ぜひ参考にしてみてください!

このページの上部へ