マスク生活と口腔環境
みなさん、こんにちは。
菊水アロー歯科です。
コロナが第5類に分類され、マスクを外す生活も増えてきたと思います。
また最近はインフルエンザの流行により、新たにマスクをつけ始めた方もいらっしゃると思います。
マスク生活の中で口元に意識がいくと、
「自分の口臭が気になる」や「お口の中がネバネバする」などを感じたことはありませんか?
それはもしかすると、マスク生活による唾液の減少が原因かもしれません。
唾液は通常、健康な成人で1日に1.0~1.5リットル分泌されます。
唾液には様々な効果があり、
・粘膜の保護
・自浄、殺菌作用
・歯を再生させる(再石灰化)
・消化を助ける
など、多くの働きがあります。
お口の中が乾燥していると細菌が繁殖しやすい環境になり、
むし歯や歯周病のリスクが高くなります。
逆にたくさんの唾液で潤っていると、むし歯や歯周病のリスクから身を守ることになります。
マスクをしていると加湿をされお口が潤っているように感じられるかもしれませんが、
唾液の分泌量は様々な要因によって減少してしまいます。
【唾液が減少する要因】
・口呼吸
・ストレス
・脱水
・話をしない(口まわりを動かさない)
など
マスクをしていると、たくさんの空気を取り込めるよう口呼吸になりがちです。
口呼吸はお口の中を乾燥させ、唾液の分泌を減らしてしまう原因となります。
またマスクでのどが潤っていると勘違いし、水分摂取が減ったり、
人と話す機会が減ることも唾液を減らす原因となっている可能性があります。
唾液が減少することで、自浄・殺菌作用が低下してしまい、
口臭が気になったり、お口の中がネバネバしたり…
といった不快感が出てくるだけでなく、むし歯や歯周病にかかりやすい口内環境になってしまいます。
お口の中を健康に保つには、歯ブラシなどによる丁寧な口腔ケアと
こまめな水分補給などの毎日のセルフケア、そして定期的な歯科でのプロケアが大切です。
ご自身の歯みがきに自信がない方は、歯みがき指導を行いますのでお気軽にご相談ください。
また歯ブラシや歯磨き粉など、お口に合ったものを提案させていただきます。
またしっかりと『噛む』ことは唾液の分泌を促します。
食事の時、噛む回数が少ないと感じている方は、ぜひ意識をして30回噛んでください。
お口を健康に保つことはひいては全身の健康につながりますので、
ご自身の健康のためにもぜひ歯科の受診をお願いします。
いくつになってもお食事を美味しく味わい、笑顔で毎日を過ごしていただきたいと思っています。