ストレスとお口の環境について
今年は暖冬かな?と思っていたら、2月に入って急に寒波がやってきましたね。
急な気候の変化によって、体調を崩したり疲れを感じている方もいるのではないでしょうか?
体調不良は、お口の環境にも影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
体調不良の原因は人によって様々で、もちろん気候の変化だけに限りません。
今回のブログでは「ストレスとお口の環境」についてお話したいと思います。
「ストレスは万病の元」と言われる通り、心や体に不調をきたす原因になる可能性があり、
歯や歯ぐきに痛みや違和感などの症状が出てしまうこともあります。
ストレスがお口の中に与える影響について
【 歯ぐきが腫れる 】
歯周病の症状の一つとして歯ぐきの腫れがあります。
歯周病菌をはじめとするお口の中の悪玉菌が、ストレスにより増加してしまい、
細菌の集まりが悪玉菌優位に働くことで、歯ぐきの腫れを引き起こすことがあります。
歯茎の腫れは、歯周病の症状の一つです。
歯ぐきが腫れたり、痛む以外にも、口臭の原因菌も増えてしまいます。

【 口がよく乾く 】
緊張するとお口が乾くことはありませんか?
これは強い緊張を感じることで唾液の分泌量が減るとともに、
水分の少ない唾液が分泌されることが原因です。
ストレスを感じている時には、
水分の少ない唾液を分泌する交感神経が刺激され、
水分の多い唾液を分泌する副交感神経が抑制されます。
そのため、唾液中の水分量が少なくなり、口の中に渇きを感じてしまうのです。

【 食いしばりや歯ぎしりをしてしまう 】
ストレスを感じると、無意識にグッと歯を食いしばることがあると思います。
これも交感神経が優位になることで、お口の周りの筋肉が緊張することが原因です。
人の噛む力というのは想像以上に強く、自分の体重以上の力がかかると言われています。
また、睡眠中の歯ぎしりもご自身の歯に負荷をかけてしまうので、歯や歯ぐきへの負担は大きいです。
将来的に歯根破折などのトラブルを起こしてしまう可能性もあります。

こうしてみると、ストレスがいかにお口の中のトラブルを引き起こしているかが分かりますね。
毎日の忙しさの中で、人はさまざまストレスを抱えがちです。
お口のケアはもちろんですが、好きなことをして心の休息も十分に取っていきましょう!
またお口のトラブルは一概にストレスだけが原因ではないので、
何か気になることがございましたら、いつでもご相談ください。