むし歯はお子さんにうつるんです
みなさん、こんにちは。
菊水アロー歯科です。
10月もそろそろ終わりますが、気温が高い日が続いていますね。
おかげで雪虫が大量発生したりと、これも猛暑の余波でしょうか。
雪虫でアレルギーを発症する方もいるとのことなので、
外出時はマスクやメガネなどをして、吸い込まないように注意してくださいね。
さて、今回は『お子さんのむし歯』についてお話します。
日々の生活の中で、お子さんの成長を感じる場面は多々あると思いますが、
歯の生え変わりもそのひとつだと思います。
子供のころから歯みがきの習慣を身につけ、むし歯を予防し、
一生ご自身の歯でお食事を楽しんでいただきたいと思います。
みなさんは「むし歯はうつる」ということをご存じでしょうか。
正確にいうと、むし歯がうつるのではなく『むし歯菌』がうつります。
むし歯菌は生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には存在しません。
しかし、お父さんやお母さんをはじめ、周りの大人の口から『だ液』を介してうつります。
むし歯菌はだ液に含まれるため、
・スプーンやコップなど食器の共有
・食べ物の口移し
・キス
・熱い食べものをフーフー冷ます
によって感染します。
特に感染しやすい時期は、生後19ヶ月~31ヶ月の間の『感染の窓』と呼ばれる時期になります。
お父さんお母さんのお口の中にむし歯菌が多いと、お子さんへの感染リスクも上がります。
大切な赤ちゃんの歯を感染から守るためにも、親御さんのお口のケアは大切です。
特に、お母さんの場合は妊娠中のつわりで食生活が乱れやすく、
口内環境が乱れがちになります。
むし歯や歯周病になりやすいので、いつも以上に入念なケアを心がけてください。
つわりでブラッシングができない時は、軽く口をゆすぎましょう。
お茶やお水を飲んでおくだけでも、むし歯予防になります。
できるだけお口の中を乾燥させないことがおすすめです。
そして、安定期に入ったら歯のクリーニングを行い、むし歯があればぜひ治療を受けましょう。
レントゲンなど赤ちゃんに影響がないか、ご心配かと思います。
当院ではしっかりとご説明したうえで治療を進めていきますので、安心してご来院ください。
乳歯がむし歯になりやすい主な場所は、
・奥歯や、上の前歯の「歯と歯の間」
・歯と歯ぐきの境目
・奥歯の溝
です。
最初に生えてくる永久歯、通称「6歳臼歯」も歯ブラシの毛先が届きにくく、むし歯になりやすい場所です。
重点的にケアをしましょう。
そして乳歯のむし歯も、放置は絶対ダメです。
一見、「乳歯は生え変わるし、むし歯になっても問題ないのでは?」
と考えてしまうかもしれませんが、それは大きな間違いです。
乳歯にむし歯があるとむし歯菌の数が増えて、すぐ下に控えている永久歯にも悪い影響を与えます。
特に、3歳を過ぎるとむし歯が急激に増加するので、3歳までの予防も欠かせません。
感染に気をつけるのはもちろん、ダラダラと食べないなど、「むし歯になりにくい習慣」をつくりましょう。
当院では治療だけではなく、ブラッシング指導も行っています。
大切なお子さんがむし歯になる前に、ぜひ親子で歯のメンテナンスにご来院ください。